平成29年度第1回調布市男女共同参画推進センター運営委員会議事録要旨 日時 平成29年5月23日(火)午後6時から8時まで  場所 市民プラザあくろす研修室2 出席者(敬称略 50音順)9人 市川委員,大石委員,金子委員,竹内委員,冨永委員,中野委員,森委員,鴫原委員,仁藤委員 1 開会 (1) 委員の変更について    第七中学校吉岡校長から第八中学校臼倉校長に変更 (2) 産業労働支援センターのオブザーバー参加について    今年度より就労支援や起業支援等の所管である産業労働支援センターがオブザーバーとして参加する。 (3) 部次長の4月異動について 2 議事 (1) センター事業の報告及び意見交換    29年度実施予定のセンター事業について事務局より説明 委員A インターンシップで受け入れる学生は既に決まっているか。 事務局 調布市として人事課が取りまとめており,その中で何人かが男女共同参画推進課に割り当てられる。市内の大学とは限らない。 委員A パープルリボンプロジェクトはどのようなことを実施するか。 事務局 暴力根絶の意思表示となるパープルリボンを身に着けるキャンペーンをおこなうほか,昨年は,DVに関連した写真とコピーのパネル展を文化会館たづくり,あくろすで実施した。 委員B 写真に暴力的なものはないが「3日に1人,妻が夫に殺されている」等のコピーで,印象的だった。 委員C 通信しぇいくはんず43号に掲載されているDV防止の絵は職場体験で中学生が考えたパネル展で配布するティッシュのデザイン。大学生のインターンシップはセンターの事業企画をしている。 委員D フォーラム講演会のターゲットは誰か。センター主催のフォーラム講演会で行う意図は。 委員B ターゲットは特定していない。台東区の講演を聴きに行ったが,幅広い年齢層が来ていた。 委員C 安冨歩さんの講演は男女共同参画推進センターのテーマでもある,性別に関係なく自分らしく生きるということにつながる。 委員B チラシを見てなんだろうと思ってきていただいて,建前ではなく本音で生きようということを伝えたい。 委員長 全体的にLGBTに関するテーマに偏っているように思う。 委員C 講座講演会を実施しても集客が難しいという現状がある。ほっとサロンしぇいくはんずなどを利用し他のテーマは補完していきたい。 委員E ほっとサロンしぇいくはんずのターゲットは誰か。例えば第1回について,チラシを見ると皆で話し合うようにも見えるが専門家と書いてあるので何か解決の糸口になるようなもののようにも見える。実際どういう場になるか。 委員B 同じような悩みを持つ参加者同士が話すことで気持ちを楽にしてもらうことを意図している。カウンセラーはいるが,そこで相談するのではなく,必要であればその後個別相談を利用してもらう。 委員C 専門家の意見ではなく,参加者同士で話をして情報共有したり気持ちがスッキリすることを目的としている。 委員A 「専門家」よりも「進行役」,「ファシリテーター」など柔らかい表現の方がお手伝いをするというニュアンスが伝わる。専門家がいると何か言われるのではないかと思って参加できない人もいる。 委員長 心理カウンセラーと書いてあると構えてしまう印象がある。 (2) 地域における女性の就労について 委員長より,男女共同参画推進センター運営委員会は女性活躍推進法に基づく地域協議会として位置付けられ,「地域における女性の就労」というテーマは今後も続くが,この委員で2年目となるのでまとめること,前年度の振り返りがあった後,事務局より今後の日程及び事前に委員から募集した意見について報告した。(OBSはオブザーバーの略) 委員長 具体的な意見や,大きな視点での意見もあることから,調整をしていき2年間の議論のまとめとして調布市における女性の就労の課題,解決の道筋をどう示すか意識しながら議論を進めたい。 委員A 大きな話とセンター事業の延長の話がある。地域で働く女性を増やしたいのか,地域に住む人が対象か,「地域における女性の就労」というテーマがぼやけている。地域における女性はすでに働いているのか,主婦なのか,分けて考えることで切り口が見えてくるのではないか。 委員E センターがアクションできる,センターの手が届くところが範囲という視点は必要だと思う。一方で,対象は女性に限らず男性や学校も含んでいいと思う。 委員A センターの手が届く範囲に限定することはチャレンジ精神としてどうか。この委員会で提言することは概念的なことか,実効性のある具体的なことか。 委員長 最初は大きな話でよいと思うが,それだけでは次年度からの議論に結び付かないので具体案も出していく必要がある。 委員F 理念を示すことが必要。理念がないと,具体案を出しても説得力がないのではないか。 委員長 男女共同参画推進プランとSDGsの関係はどうするか。 委員F 世界がSDGsの目標に向かって進んでいる中で,プラン内にとらわれず歩み寄ってもいいのではないか。 委員A 置かれている環境の違いや自分が当事者だと感じやすいと思うので対象を分けたほうが良いと思うが,女性の問題を女性だけが解決するわけではない。互いに配慮しつながる,グローバルな視点が必要。前提としての理念があることは必要。 委員長 前のセンター運営委員会の提言のような形としてまとめるかどうかも含め議論していきたいが,提言をみると,理念に相当するものが「Ⅱ基本的考え方と現状」,具体策にあたるものが「Ⅲ具体的な調布市への提言」という構成となっている。 委員B 前回の防災と比べ今回の「地域における女性の就労」というテーマは具体的提案を出しづらい。提言書という形にするより,例えば女性の就労に積極的に取り組む市内企業を発掘してアピールし,そういった企業を真似する企業を増やすことで活性化させるという形はできないか。知らせることで企業,市民を巻き込む。 委員A ポラリス,市内事業者,サポステの若者が関わって,皆で新しい働き方を作った。色々な人がかけ合わさりいいものが生まれる。働くことをきっかけに互いに理解し合い応援しあうといい。 OBS マザーズコーナーの相談員の話では,今は経済状況が良いため市内企業より23区など,より雇用条件が良い方に流れている現状。就職の多様化とはいうものの,失職してからの再就職は難しいと聞く。全体としてみれば失業率は低いが男性と女性を比較したら女性の方が失業率は高い。     調布に住んでいても市外に働きに出る人もいるので,どこの層をターゲットにするか明確にした方が良いと思う。 委員A 産業振興の観点ではなく男女共同参画で取り組む意味を考えたい。仕事を求めてハローワークに行く前に,スキルに自信がない,家事や育児との両立の不安など心理的なハードルがある。男女共同参画推進センターでそのあたりを手当てできないか。     就職を前提としない,中小企業と働くことを考えている母親との話し合いイベントを実施したことがある。就職を前提としないため,雇用する側,される側という立場ではできない話ができた。性差や母,働き方等,男女共同参画だからできる切り口で考えられるといい。 委員F 女性は家事というイメージを変える。子育てに男性がもっと関わる,父親をどれだけ子育てに巻き込めるか。     男性の家事育児参加について皆が共有できる社会,男性がそういうことを知る場の提供が必要と思う。 委員長 父親に対する講座はこのセンターでもずっとやってきた。男性を呼び込むということは難しいと感じている。 委員F タイトルの問題もあると思う。 委員長 一番好評な講座は男性料理教室であるが,その場限りで家庭での実践に結び付かないという課題がある。 委員G 先ほど,企業の紹介という話があったが,企業を紹介するという形から,色々なことを発信できるのではないか。 委員長 企業側としては紹介されたいと考えるものなのか。 委員B 企業に勤めていた経験からすると,自分でアピールするよりも第三者から紹介されるほうが信用,求人につながる。企業はうれしい。 委員G そのような企業が調布にたくさんあるとうれしい。 委員B 良い会社が調布にあると調布のイメージもよくなる。対象は「働く場が調布」が良いと思う。時給は安くてもソフト面で勝るといい。 委員A 親子ライターが企業を取材して紹介記事を出したことがある。 委員E 「女性活躍を推進・支えている場が調布」というものに光を当てるとわかりやすい。 委員B 推進,支えているけれど知られていない企業を発掘したいし知りたい。 OBS 登記簿上,市内企業は約7,000社ある。 委員C 企業だけでなくNPOなどの団体にも目を向けたい。 委員長 光の当て方,何をもって女性活躍を推進,支えている場と言えるのか,他の自治体例を見たい。例えば表彰ならその基準など。   支えている団体は企業だけでなくNPOなどもある。企業だけでなくそのような団体などにも光を当てたい。 3 その他(事務局より報告) 男女共同参画推進センターの呼称について,前回委員会の際に事務局より男女共同参画推進フォーラム内でのアンケート実施提案をしたが,もう少し検討したいことから,フォーラムでのアンケート実施は見送る。 4 事務連絡   次回の日程は7月11日(火)午後6時から8時まで