平成29年度第3回調布市男女共同参画推進センター運営委員会議事録要旨 日時 平成29年9月25日(月)午後6時から8時まで  場所 市民プラザあくろすホール1 出席者(敬称略 50音順)9人 市川委員,大石委員,金子委員,竹内委員,冨永委員,中野委員,森委員,鴫原委員,仁藤委員 オブザーバー 産業振興課産業労働支援係 八木係長 傍聴 1人 1 議事 (1) 男女共同参画推進センター事業について   資料1に基づき事務局より説明 委員A 神代中学校2人の男女の割合は。また,何年生か。 事務局 2人とも2年生で男子1名,女子1名だった。 委員A 人数が少ない。効力はあるのか。 委員B 毎年4~6名来ているが,今年は少なかった。例年は会議室を利用しているが, 人数が少ないので今年は事務所の机で実際に電話応対の練習や,名刺を作成し名刺交換を行った。 緊張感を持った職場体験を実施することができた。 また,エフエム放送に出演し,パープルリボン・DVについて理解したことを啓発する体験もした。 最終日には自分の防災リックの中身を考えたものを発表した。発表したものは館内に展示している。 インターンシップに訪れた大学生が考えた防災料理の内容も館内に展示している。 委員C ほっとサロンしぇいくはんずで,同じ講師でも,満員になるものとそうでないものがあるのはなぜか。曜日や時間設定の問題か。 事務局 検証しているところではあるが,曜日や時間設定の問題のほかに,タイトルも影響したのではないかと考えている。 平日の日中に実施するにもかかわらず,タイトルを「働くママ」としてしまった。 委員B 東京都が実施したアンケートよると,正規・非正規問わず中学2年生の母親の70%以上,16,17歳の母親の80%が就労している。 社会状況を踏まえ曜日・時間の設定をする必要がある。 委員長 満員に達したサロンに来られた方は母親ではなかったのか。 事務局 母親かどうかは聞いていないためわからない。 委員D サロンが満員になるのは告知からどれくらいかかるか。 事務局 「アラフォーからのキャリア」は市報掲載後早々に定員に達した。その他の申込みに関しては市報掲載後に予約が少し入り募集終了まで予約がある。 アンケートでも,知った理由は市報が最も多い。 委員F 市報掲載後1週間の予約数で人数の予測がつく傾向はある。 委員B センター内のチラシは減っているものの,参加に結びつけるのが難しい。参加者から児童館にチラシを置いてはどうかという提案もあった。 これまでやったことを検証しながら次に生かしたい。 委員C テーマによって告知先を変えていかないといけない。 委員E 「アラフォーからのキャリア」ではどのような悩みが話されたか。 事務局 グループで行っているので個別の悩みを話すというよりも,講師が用意したテキストを使い,自分にあったこと, 好きなことを考えながら自分を見つめ直すということを行った。 委員G ちょこネット(注1)に掲載したらどうか。ちょこネットは「働く」「もやもやした気持ち」などから検索ができる。 委員B ちょみっと(注2)には掲載している。 委員G 地域に繋がっていない人に届けるのは難しい。 委員長 単発のサロンで知り合った人が一緒にお茶に行ったり,繋がっていくことはないか。 事務局 仲良くなることはあるかもしれないが,繋がる支援までしていない。試行錯誤しながら参加者の声等からニーズをくみ取りたい。 (注1)NPO法人調布子育てネットワーク・ちょこネット     子育て支援活動をする個人や団体の集まり。調布市子育て応援サイト「コサイト」や子育てカフェ「aona」を運営。 (注2)ちょうふ地域コミュニティサイト。市内イベントや生涯学習サークルを含む地域活動団体を検索できる。 委員長 参加者から様々な要望も出てくると思うし,単発ではもったいない気もする。7~9月の事業報告は以上でよいか 事務局 一つ漏れていたが,サロンの講師も務めている中島先生の「妻たちの座談会」という講座を共催で行った。 DV被害を受けた女性4名・加害者だった男性1名のDV被害・加害から回復までの話を実際に聞くという会に24名の参加があった。 委員E 実際にDV被害を受けた女性が回復できたという体験談はなかなか聞けない。当事者は勇気をもって話してくれたと思う。 今悩んでいる方には大変身近に感じることができたと思う。 委員長 手応えとして,調布市内にもDVの問題はかなりあると感じたか。 委員B 数だけではかることはできないが,住所を移したことを他に漏らさないで欲しいという市民課への申請は市でも年々増えている。 委員長 1つ目の議事は地域における男女共同参画の課題なので頭に留めてほしい。28年度実施状況報告書で今後の課題等はあるか。 委員B 29年度から調布市男女共同参画推進プランが改訂され,28年度実施状況報告書は改定前のプランに基づいて評価されている。 評価段階が3段階であること,自己評価であることから,評価は高めである。アンケートが実施できていないなど指標の数値が取れていないところがある。 また,モデル事業所としての市役所の数値が低いところがある    【ほっとサロンでの参加者同士の繋がりについて,委員会後補足】  一部のサロンでは,講師から,サロンで話すことはこの場限りの話にしてほしいこと,そのため安心して話をしてほしいことを参加者に最初に伝えている。 名前も,呼ばれたい名前を名乗るようにしており,個人情報がわからないようにしている。 事務局としては,サロンの内容によって,繋がりがあった方が良いもの,参加者が安心して話すことができることを優先した方が良いものがあると考えている。 (2) 地域における女性の就労について  委員長から資料2をもとに前回の議事について振り返りがあった後,事務局より今後の日程及び来年度から実際にセンター運営委員会で企業や女性を紹介していくことを説明。 委員長 日程案修正の可能性はある。今後,運営委員会はアイデアを出した上でどこの企業・個人を紹介していくか検討する流れになる。 今回は,具体的にどういう女性を紹介するか,光をあてることができるか意見をいただきたい。 委員G 離職した女性の働き方についてのニーズが潜在化している。そもそも何をもって輝いているかをみんなで考えるところからやりたい。 社会的に成功している人を紹介してしまいがちだが,そうではなく,自分たちはどういう働き方がしたいかを考えたうえでその働き方をしている人を探すと かけ離れないのではないか。地域を巻き込み,自分たちで基準を見つけていくというプロセスがあった方が,自分たちなりの女性像が描ける。 ワールドカフェやワークショップ,座談会などができると良い。 委員長 輝いているとはどういうことかを当事者の女性に集まってもらい,話しあう場を設定したらよいか。 委員G 世の中の一般的な基準に当てはめて考えるのではなく,みんなで考えたほうがよい。 委員B 座談会をするとしても参加者のあてがない。どういう人たちが参加するか。 委員G しぇいくはんずに出ている団体やちょこネットなど,顔が見えていて信頼できる団体に声をかけ,プラス一般公募の集まりでよいと思う。 初めは小さく始めたらよいと思う。 委員B センター運営委員会ではなく座談会のような場で選ぶということか。 委員G 最終的にはセンター運営委員会が選ぶことになるが,その過程で座談会を設定し意見を聞く。「素敵だなと思う人」など身近なところから拾っていくと, 等身大のモデルにもなる。 委員長 先ほどの日程案に座談会等の関連事業をいれるという提案はあり得る。ただ,その際も「輝く」とはどういうことか前提としての方向性は決めておく必要がある。     個人的には,紹介される女性にとってのメリットが見えない。どちらかというと紹介者を見る側にメリットがあるのではないか。 委員G 特別に成功しているわけではないが,周りの人が見ていて,輝いていると言ってくれることはうれしいと思う。座談会は認め合う場になったらよい。 多様な働き方を知る機会になるかもしれない。 委員F 個人が個人を選ぶと「なぜあの人が選ばれるのか,だれが決めたのか」という問題になる。今,話が合ったようになるべく身近な人が良いと思う。 ある程度の規模のグループからの推薦がよい。周りもうれしくなる。グループにもメリットがあるのではないか。 委員A 対象年齢はどうするか。年代によって焦点が違う。20代だと就職したけれどこのままでいいのかと思っている人たちにヒントとなるような人が良いかもしれないし, 40代ぐらいだと,子育てが終わり,何かを始めようと思っている人など。年代ごとに分けてもいいかもしれない。 委員F 地域における女性の就労がテーマだから,焦点はバラエティに富んでいてよいのではないか。 委員長 座談会にしてもグループからの推薦にしても,「このような人」というものを想定していく必要がある。「多様な輝き方」は例えばどのようなことか。 委員H 100人いれば100人輝いている気がする。個人にフォーカスすると100通りの輝き方がある。働き方の種類,属性で分けるなどの方法があるが, 年代で分けるといろいろな人にフォーカスできるのではないか。ただ,20代前半は都心で働いている傾向があるので地域にいるのか疑問である。 委員G 若い人は子どもが生まれるまで地域に繋がる機会がない。地域で活動している若者など先進事例を紹介できないか。 委員B 20代,30代でも家業を継いでいる女性は,いるのではないか。     商店街もクローズアップされて喜ぶと思う。 委員G 普段は会社員で調布にはいないが,得意な英語を地域の子どもたちに教える活動をしたいという女性もいる。常に地域にいるわけではないが, 外で働いている人が地域で役割を持つことも,ある意味,地域で働くと言える。 委員A 青年会議所にリサーチするのはどうか。 委員H 他薦か自薦かで方向性が違う気がする。 委員G まわりからみて納得できる方がいい。ポラリスで表彰した時は,一番小さな案件やってくれた人を表彰したことがある。 周りの人も表彰された人を通して励まされたりする。個人にうまく返せていけるような視点が評価の中に入るといい。 委員F 共感,感動できる人を選びたい。その人を見て自分も頑張れるような人。 委員長 華々しいサクセスストーリーではなく,失敗談や挫折があった方がより身近に感じやすい。 委員H グループ推薦になると「いわゆる」な人があげられがちになる。     本来やりたい紹介になるか心配である。 委員長 履歴書に書かれるものではないということだろうが,「輝いている女性を紹介して下さい。」とお願いしても難しい。基準となるものが言葉になっていた方が良い。「共感・感動を呼ぶ人」で,それが伝わるか。 委員F 今やっている,進行形の人がよい。 委員G 今までの実績というよりは未来に向かってと言う視点,産業振興ではなく男女共同参画の視点が必要ではないか。 委員長 産業振興視点からの輝き方などご意見いただきたい。 オブザーバー 先週,保育士の就職面接(8事業者,面接希望18名)を行った。10月12日に育休復帰セミナー(都共催)を実施予定である。 女性向けパソコン講座(ハローワーク共催・年4回,都共催・年4回)は好評でだいたい満員になっている。 潜在ニーズの掘り起こしが難しい。地域の民間就労支援団体と,いかに協力できるかが課題である。ホームページに告知してもなかなか見て頂けていない。 口コミが重要視される傾向もある。商工会と付き合いもあるが「輝く人」の発掘は難しい。 委員長 輝く女性を発掘するとして,どういう人を想定しているか。 オブザーバー すぐに出てこない。選ばれる側にとってのメリット,選ばれる側の視点が必要だと思う。 委員長 ここで「輝く」指標が出ないということは座談会でも難しい。 委員G 制度やメリットに落とし込もうとすると難しいが,理解をすることはできる。どういう視点で紹介したか説明できれば良い。 委員B ポラリスはテレビで紹介されることがあるが,うれしいか。 委員G 自分たちがやっていることが認められるのはうれしい。 委員B 自分の会社からあなたがいいと言われたらうれしいか。 委員E 認めていただいている部分があるのはうれしい。 委員B 組織内から選べば,なぜあの人がという話にはならない。 委員F ターゲットを決めたらどうか。例えば産休・育休から復帰して頑張っている人をターゲットにして,その人たちが共感・感動する人を選ぶ。年代は問わない。 ターゲットを絞らないと難しい。 委員B 賞というよりもロールモデルとしての紹介か。 委員F ロールモデルの話を聞いて,自分も頑張れる,勇気づけられる。 委員G センター事業の「アラフォーからのキャリア」が人気があったということからも,育児等で離職した人が地域にいる。 委員長 一時的なキャリアの中断がありながらも継続して就労している,就労しようとしている人たちにとって,どういう人が紹介されれば勇気づけられるかという視点で 考えていくということか。 委員F その方がイメージしやすい。 委員B 近い年代の方がいい。今の状況でやっている人。 委員A 自分の趣味・好きなことが繋がって,仕事をしている人はどうか。デザインから手掛ける帽子屋,オーダーメイドの靴屋等がある。 委員G 制約があっても,自分でつくる・切り開くということかもしれない。キャリアブランクを自分で乗り越えた人。 委員B 産休・育休中に資格を取得して強みにしたり,転職したりする人もいる。 委員長 職業訓練,資格のための勉強をしているでもよい。 委員G 雇われないと働けないと思っている人が多い。雇用以外の方法もある。 委員長 起業以外にどんなものがあるか。 委員G 起業というと,借り入れをしたり人を雇わないといけないと思ってしまうが,働き方にはグラデーションがある。  委員長 庭で自分が作った作品を持ち寄りフリーマーケットのようなことをやるなど趣味でもよいということか。 委員G 趣味から始まり,続けていったら何らかの形になる人もいると思う。最近はネットショップもある。 委員B 対象は,40代ぐらいか。 委員F 見る側を意識した方がよい。復帰というと20代から50代。 委員G もう一度働こうと思う年代は30代から40代が多いと思う。 委員F 趣味ではなく生活の糧になる方が良い。 委員G 生活の糧になる過程の中で趣味の延長があってもよいと思う。 委員長 雇われる形ではない具体例が多くあがっているが,子育てをしながら在宅で働く人もいる。復帰方法はいろいろあっていい。 委員D 育てあげネットでも,年に1回「育てあげアワード」を実施している。3つぐらい候補を挙げて皆で投票する。 「大学に行きながら仕事をしている。」「初めてこんなことをやりました。」といった紹介も良いのではないか。調布には大学もあるので, 大学に行きながらいろいろなことをやっている学生を紹介するのも良い。 委員長 若い世代から刺激を受けるということもある。 委員C 1つの基準として復職した人を選ぶのはよいと思う。一方で,子育てをしながら離職せずに働いている人を選考から外すのはもったいない。 例えば「働くうちのお母さん」というテーマで子どもが書いた作文を選ぶ。センターが選ぶけれど,母親は子どもに認められた気持ちになり選ばれた方の 最大のメリットになる。今年は職場復帰,来年度は違う基準等,選ぶ基準を年度ごとに変えるといろいろな働き方に光があたるのではないか。 全学校に広げると大規模なのでセンターで公募する方法はどうか。 委員F 3つぐらいあってもいい。「復帰アワード賞」「ママかっこいいで賞」などがあっても面白い。 委員C 社長が推薦してくれることもあるかもしれない。 委員E 地下的な活動へのフォーカス,共感,感動など,私も同感である。 委員H 賞や紹介として,市の事業として市民に広報されるが,どこまで広報するか。表彰されたという事実のみか,キャリア等踏み込んだ内容までか。 市の広報に自分のキャリアが公開されて嬉しいか。 委員F 無理やり出さなくてもよいが,そんなに断る人はいないと思う。 委員G 仲間が推薦してくれる人なら大丈夫だと思う。 委員長 次回は,選考方法・メリットのある紹介方法・関連イベント・タイトルをつけるとしたら何がよいかについて議論したい。 2 事務連絡 (1) 次回日程  12月8日(金)午後6時から8時まで (2) 委員の交代について     鴫原委員 コーディネーター退職による交代