平成30年度第2回調布市男女共同参画推進センター運営委員会議事録要旨 日時 平成30年9月20日(木)午後6時から8時まで  場所 市民プラザあくろす研修室3 出席者(敬称略 50音順)9人 大槻委員,金子委員,中村委員,森委員,竹内委員,冨永委員,堀委員,石神委員,仁藤委員 1 議事 (1) 男女共同参画推進センター事業について  事務局より,平成30年6〜9月までの事業報告及び年度内に実施予定の事業予定を説明。また,前回,課題として取り上げられていた男性の集客及グループ相談の集客について説明した。   委員長 センター事業について,意見・質問はないか。  委員E コミュニケーションに関するグループ相談に男性も参加可能とするとのことだが,そうすると男女混合となってしまう。女性の参加者の中には,男性とコミュニケーションを取りたくない人もいて,男性がいることでびっくりしてしまう恐れはないのか。 事務局 これまで,当該グループ相談は,チラシ等において,参加者は女性のみと告知していた。男性も参加可能とする際は,その旨チラシ等で告知をする。そのため,男性とコミュニケーションを避けたい女性は,参加しないものと思われる。 委員H グループ相談の企画に携わっているが,テーマや対象によって当たり外れがある。今回,電話で男性から参加希望の連絡があった。そのため,チャレンジの意味もあり,対象を男性にも広げる企画を考えた。     今までの参加者の傾向として,コミュニケーションで悩んでいる女性は,ママ友との悩み,職場での人間関係など,社会との?がりの中でのコミュニケーションに悩んでいるケースが多く,男性がいることを嫌に思う参加者は少ないと考えている。  また,女性参加者は,参加者同士で話すことですっきりして帰っていくが,男性は,何か問題解決のきっかけなど,お土産的な何かを求めて参加すると考えている。そこで,講師と相談し,当該グループサロンでは,アサーション(自己主張)に関する分析を行い,結果を持ち帰ってもらう予定である。 委員E グループ相談に男性が入ることを否定する趣旨ではないが,女性のみを対象とした場合と,男女両方を対象とした場合,参加者層は異なるのではないか。そのため,対象を男女両方とするものと女性に限定するものと併行してはどうか。 事務局 男性も参加者に入れるのは,今回チャレンジ的に行うものである。女性限定のものと併行させるかどうかについては,結果を見て検討していきたい。 委員G 参加希望の電話があった男性の年齢層はどのくらいであったか。 委員H 恐らく30代〜40代であると思われる。勇気を持ってやっと電話をかけて来たという印象である。家から出られない男性なのか,平日休みの男性なのか分からない。 委員E 事業の対象年齢が,昨年度と比べて上がってきているように思う。30代後半から40代がメインターゲットとなっているのか。 委員H グループ相談に限っていえば,事業の実施時間帯が平日の日中であることが多く,20代は勤務時間帯である人が多い。動ける世代として30〜40代がターゲットになってくる。実際,この世代は,話し相手を求めている年齢層であり,アラフォーという言葉に反応し,ニーズが非常に多い。     また,年齢層が上がっているようにも見えるが,最近は乳幼児を連れての参加者も増えてきており,必ずしも年齢層が偏っているわけではない。     グループ相談以外の事業では,1月に実施予定の「映画ドリームの上映」においては,若い世代をターゲットにしている。また,2月に予定している「おざわゆきトークショー」においては,アラフォーより上の世代をターゲットしており,それぞれターゲットを絞っている。年間を通して,様々な年齢層が参加できるよう検討して事業の企画をしている。 委員G アラフォー世代は集まりやすいという話しがあったが,もっと若い世代を集めることも必要と思う。日中時間帯に若い世代が来ないのであれば,夜間に実施するなど工夫が必要ではないか。 事務局 相談事業では,今年度から,「働く女性の人生相談」を夜間に新設した。若い人も対象となっているが,実際に相談に訪れるのは,40代より上の世代が多く,20代はニーズが少ない。  一方で,若い人に向けて啓発していくべきこともある。例えば,内閣府が力を入れているデートDV・JKビジネスについては,若い世代に知ってもらわなくてはならない。また,大人の若者を見る目も厳しくしていく必要がある。デートDV・JKビジネスについては,次回のセンター通信で取り上げる。作成出来次第,送付する。また,皆さんが参加出来そうな事業の案内も併せて送付するので,是非参加願いたい。  対象については,啓発事業のターゲットは若い人,グループ相談は,ニーズにあったターゲットにするなど,効果を考えて実施していく。 委員F 映画ドリームの上映のねらいは何か。 事務局 人生を自分らしく生きることや差別をしない大切さを啓発することである。 委員F この映画は私も観たが非常に良い内容である。観せたままで終わらせるのはもったいない。映画を観たうえで,自分たちの中にある問題は何かを考えるきかっけを与えることはできないか。例えば,トークショーを入れるとか,観た後に感想を話し合うなど。 委員E 映画は人それぞれ感じ方が違うので,観た後で問題点を共有することはせず,自由に観てそれぞれ自由な感想を持てば良いと思う。 委員F 全員参加とはいわないが,観た後に感想を内に秘めて帰ってしまうのは非常にもったいないと感じる。 事務局 観た後で,共感できる部分や感動したことを一言コメントとしていただき,後日センターで発表するようなことはすぐにでも出来る。     また,前もって学校単位でお願いして感想を作文にしてもらうことも出来る。 委員E 映画の感想を話し合うという話しが出たが,映画の感想は言いたい人とそうでない人がいる。それよりも,冒頭でミニレクチャーを入れるのが良いと思う。この映画は,時代も人種も私達とは距離がある。今現在置かれている黒人女性の置かれている状況について,映画を観る前に紹介したりするのはどうか。 委員長 映画を通して伝えたいことを冒頭で述べることはできると考えられる。事務局で,映画を観るに加えて何かプラスαを付加するよう,考えてもらいたい。   (2) 地域における女性の就労について     ア 前回の振り返りについて  事務局より,資料3に基づき前回(第1回)の議論の振り返りの説明を行った。       イ 高津装飾美術取材結果報告について      事務局より,資料4に基づき白百合女子大学の学生2名が行なった高津装飾美術の取材結果を報告した。  委員D 取材時のインタビュー内容は誰が考えたのか。 事務局 学生が考えた。一人目は,映画が非常に好きで自身で小道具も作っている学生である。この学生は,高津装飾美術に興味津々であり,どういう学生が応募してくるのかなど,自分の言葉で聞いていた。  もう一人は,キャリア志向が強く,企業で出世していきたい気持 ちが強い学生で,女性が管理職になることについてどう思うかなどを質問していた。 委員D 今後,別の企業に取材をする際に,質問の内容が同じようなものになってしまわないか。 事務局 企業に対する質問内容は,同じような質問内容となるかもしれないが,答えはそれぞれ企業の色が出てくると考えている。     市職員は,高津装飾といったら,「鎧を貸し出している会社」というイメージを持つが,実際どういうことをやっているのか,会社の良さを表現することによって,調布にこういう会社があるのなら,調布に来ても良いかなと思ってもらいたい。取材記事は現在調整中であるが,会社の良さが醸し出されるようなまとめ方が出来れば良いと思っている。 委員E 取材を受けた高津装飾美術の女性は正規の社員か。 事務局 正規の社員である。もともとはアルバイトであったが,アルバイトから正規社員への登用の道が開かれている会社であり,現在は社員として働いている。 委員E 女性管理職はいるのか。 事務局 この会社に限らないが,業界として女性管理職は多い。 委員G 企業への取材の話しを聞いて面白いと思った。調布にこんな面白い会社があるのかと改めて感じた。質問内容は会社が変わっても同じ内容で良いと思うが,他の企業も見てみたいと感じた。 委員A 働き方は多様化している。正社員だけではなく,週3正社員や,パートも含め,様々な働き方を紹介していくのが良いと思う。 委員E 大学生が取材にいくのであれば,対象は正社員であると考える。    働き方は多様化しているが,大学生が就職活動をする際は,まずは正社員として就職し,キャリアを積むことを考える。パートとして就職したいとは大学生は考えない。 委員長 前に意見として出たことだが,大学生が取材したい企業と,子育て中の女性が学費の足しにするために働く場合に見てみたい企業とは異なる。前期の委員会で,紹介に先立ち,大学生・高校生・職場体験の中学生などが事前にインタビューすることで,第三者の視点が入って良いという意見が出たため,大学生が取材に行く流れとなった。  インタビューアーを大学生に固定するのであれば,委員Eの意見のとおり,正社員にインタビューすることになると思うが,色々なパターンがあって良いと思う。  インタビューアーを大学生とし,正社員に話しを聞くのがよいのか,インタビューアーを大学生に拘らないで,パート等色々な働き方をしている女性に話しを聞くのがよいのか意見があれば出していただきたい。  委員F 企業の紹介については,イメージがついた。一方で,山内ブドウ     園の紹介はどういうイメージになるか。家業を継いだ農業者への取材は,女子学生が企業に就職をする際の取材とは同じ土俵では考えられないし,企業と農業を比較するのも難しいと思う。 事務局 現在,連携大学の一つである明治大学に農業を専攻している女子学生が取材できないか打診をしている。一方で,大学側からは,流通の勉強をしている経済系の学生はどうかという提案も受けている。    家業を継ぐという視点ではなく,どういう事業展開をしていて,生きがいを見つけながら,自分らしく働いていることが表現できれば良いと考えている。 委員F 農業の場合,例えば農場では,病気等の影響を考え,子息に継がせないところもあると聞く。ブドウ農園も観光農園に特化したところが多い。水田もあるが,自家用でやっているという実情もある。他業種と比較したときに,特性をうまく表現しにいのではないか。 委員H 企業と女性の紹介については,次回のフォーラムで発表することになっている。まずはフォーラムでどう見せるのかを考えた方が進めやすいのではないか。例えば,農業枠○人,他の業種から○人など,紹介枠を決めると進めやすい。 委員F 女性の紹介については,いかに女性が輝いて働いているかを紹介するという観点でよいか。 事務局 そう考えている。山内ブドウ園の女性も,事務局で調べるまで知らなかった。市民も知らない方が多いと思う。農業に限らず,希望を持ちながら働いていて自分を表現できる女性が良い。企業で働くことだけが輝く女性の働き方でないことを紹介していきたいと考えている。  また,紹介枠を決めるという提案があったが,枠をかっちり決めてしまうと,知っている人しか紹介できなくなる恐れがあるので,     枠をかっちりと決めるというよりは,やんわりしたものの方がよい。 委員E 企業と女性の紹介の議論をしているが,多様な働き方を紹介する のは,女性(個人)の方が想定しやすいのではないかと思った。企業の紹介では,女性個人はそこまでクローズアップされない。 むしろ,企業の方は,大学生が選んだ,ここは面白いといえる企 業を紹介してはどうか。大学生が選んだ企業を紹介する方が,一貫性のある記事ができるし,面白いものとなると思う。 委員D しかし,大学生の視点から選ぶ企業となると,大企業ばかりが選ばれることとならないか。そうすると,都心の企業の方が良いということになり,調布の企業があまりフォーカスされない。ある程度,    しかけやねらいを持っていないと,いわゆる普通の会社ばかりになってしまい,多様性が出てこない。     大企業では無いがキラリと光るところがある企業が紹介できる仕掛けが必要と考える。 委員E 企業と女性と両方で多様性を紹介するのは難しいのではないか。    女性の紹介で多様性を紹介し,企業は少し堅めでも良いと思う。 委員B 今までの議論を聞いていて,紹介対象が,企業と女性の二本立てになっているところに無理があると感じた。企業コーナー,女性コーナーと別々のものとなってしまう。     多様な働き方をしている女性をクローズアップし,その女性はこの企業で働いているというふうに一本化した紹介のしかたをした方が良いのではないか。 委員H 私もその考えに賛同である。工夫があったり,面白い働き方をしている女性を取材することは大学生にとっても興味深いと思う。来年のフォーラムで発表することを考えても良いと思う。 委員長 その考え方は,現在進めている高津装飾にも当てはまるか。 委員B 高津装飾にも当てはまると考える。 委員長 今のあった意見にあったとおり,紹介を一本化する流れで皆さんよろしいか。 委員長 異論がないようなので,今の案で進めさせていただく。  高津装飾については,学生と相談しながら,原稿をまとめていく。      ウ 企業・女性の紹介の流れについて      事務局より,資料5を用いて,企業・女性の紹介の流れについて,当初の事務局案の説明を行った。 委員長 資料5については,本日の議論で意見のあった紹介を一本化する流れに修正するよう,事務局でリニューアルする。 委員D 紹介内容については,市報とHPで掲載する内容は同じものになるか。 事務局 同じものにはならない。市報は紙面の関係から,詳細の掲載は出来ない。HPでは写真を含め取材の雰囲気が醸し出せるよう,インタビューの詳細を掲載する予定。また,市報では,詳細はHPを確認くださいと誘導する。  エ 企業・女性・インタビューアーの公募媒体・公募条件について  事務局より,資料6を用いて,企業・女性・インタビューアーの公募媒体や公募条件について,当初の事務局案の説明を行った。 委員長 資料6については,本日いただいた意見を反映して事務局で練り直す。募集条件については,募集の段階で,工夫があったり,面白い働き方をしている女性を選ぶ中で,やんわりした枠があった方が良いという意見があった。  委員D 枠は,募集条件として提示するのではなく,選定する側の条件として持っていれば良いという認識で間違いないか。  委員長 そのような議論であった。 委員長 募集条件等の練り直しを行うに当たって,他に意見はないか。  委員D インタビューアーの募集についてであるが,応募者多数となった    場合,どのように選定するのか。インタビューアーを選別するというのは難しいと思う。 委員E 同じく,インタビューアーを公募するというのは難しいと思う。    インタビューアーを大学生と決めた場合には,例えば,市内大学から各2名選び,後に後輩に繋ぐなど,大学でインタビューア集団を組織化してしまうという方法もある。 事務局 インタビューアーを大学生と決めた場合,投げかけはしやすい。    未来に向かっての話しを聞きたい就職希望の学生を集めれば良い。 委員H インタビューアーは,1年目は大学生がやってみてはどうか。何か一つでも統一感があった方が進めやすい。 事務局 大学生を公募するとした場合,11月5日号の高津装飾の記事とともに出すことになる。     白百合女子と明治大学にお願いしているので,市報で公募するより,他の連携大学もお願いしますと声をかけるほうがやりやすい。 委員長 ワンクールは市内の連携大学の大学生で回してみるという方向性で良いか。     異論ないようなので,その方向で進める。 委員F インタビューアーは,男性・女性のどちらを想定しているか。 委員D 大学生が自分の将来を見据えて取材に行くのなら,女性でないと方向性が合わないことになる。 事務局 ちなみに,明治大学は,出来るだけ女子学生でとお願いしたが,男子学生でも良いかと聞いてきた。 委員D 男性と女性ではインタビューの視点が違ってくる。 委員G 地域における女性の職業生活を応援するという前提があるのだから,インタビューアーは女性であるべきと思う。 委員D 女性の職業生活を応援という観点から考えると,男性にも実情を分かってもらう必要がある。 委員E そうすると,男女ペアでも良いかもしれない。 委員C 将来の配偶者がどのような働き方をするかを考えると,インタビューアーに男子学生いるのは良いと思う。男女ペアは良いと思う。 委員H 男子学生が話しを聞きに行ったら,友人や家族などの口コミで,    記事の読み手が男性にも広がると思う。無理のない範囲で徐々に男 女ペアにしていくのも良いと思う。 委員D 大学がゼミで受けてくれれば良いと思う。 事務局 今回の高津装飾は白百合女子大学のゼミ生である。白百合女子大 学は,今後もゼミで受けることに乗り気であった。  委員長 意見をまとめると,インタビューアーは,大学生でワンクール行 ない,男子学生を入れてよいが,女子学生がゼロにならないように すること,となる。異論はないか。  異論はないようなので,そのように進めさせていただく。 委員F 最後に,高津装飾への取材内容をどのように決めたのか知りたい。    学生に考えてきてもらった内容であるか,事務局と話し合ってきめ たのか。  事務局 女性活躍推進という事務局の目的と意図を伝えたうえで,学生に考えてもらった。      質問や話し方の流れなどを大学の先生が多少補佐したが,聞きたい内容は学生が考えたものである。 委員F 大学生が取材をする際,先生は必ず関わりを持つのか。 事務局 先生の関与を必須としているわけではない。今回はたまたま白百合女子大学の先生から,ゼミ生で映画関連産業を取材したいという話しが先生からあったため,そのような流れになった。 委員F 取材する際,先生の関与により,大人目線は入るのか。 委員E 大人目線を入れると,記事に大学生らしい面白みがなくなってしまう恐れがある。 委員長 それでは,以上を踏まえ,先生が入るとした場合も,内容はあくまでも学生が考え,先生は聞き方などをブラッシュアップするに留める方向で進めていく。 2 その他   次回に日程については,別途調整し,決まり次第お知らせすることと   した。