令和元年度第2回調布市男女共同参画推進センター運営委員会議事録要旨 日時 令和元年11月21日(木)午後6時から8時まで  場所 市民プラザあくろす研修室3 出席者(敬称略 50音順)10人 大槻委員、金子委員、竹内委員、冨永委員、中野委員、中村委員、堀委員、森委員、石神委員、半澤委員 欠席者(敬称略 50音順)1人  平岡委員 傍聴者 1人 議事 (1) 令和元年度男女共同参画推進センター事業報告について ◆前回の委員会以降のセンター事業について事務局から報告。 【委員E】ほっとサロンしぇいくはんず(グループ相談)について、参加人数のところで定員の記載があるとどのくらいの参加率だったのかがわかる。      イベントの効果が判断できるので可能であれば定員、募集人数を示していただきたい。 【事務局】中島カウンセラーのサロンについては講座形式をとっており、定員は原則20人。いずれの回もキャンセル待ちが発生している。      それ以外のサロンについては原則6人を定員としているが、こちらも参加人数は増加傾向にある。 【委員F】ほっとサロンしぇいくはんずについて、前回までの委員会に出席したときには集客があまりうまくいっていないという印象を持っていたが、     今日のお話では参加者が増えているとのこと。参加人数が増えた要因は何か。 【事務局】こちらで考えている理由として3点ある。まず1点目はテーマがタイムリーでニーズに合致したものであったこと。皆さんの関心が高く、     参加できる対象も幅広かった。2点目として告知方法を工夫したこと。昨年度の途中からチラシを市内の京王線内の駅に置くなどした結果、     実際チラシを見て来たという声もいただいている。3点目は時間設定。昨年度、中島カウンセラーのサロンは夜間に実施していたが、     今年度は平日の午後に実施をしたところ参加人数が増加した。 【委員I】今説明があった理由に加えて、私たちコーディネーターが常に考えているのが、先生の個性を活かすこと。最初はみな同じ形だったが、     2年目は思い切ってそれぞれの色を出していこうと企画した。長谷川先生は、女子会のようなノリでみんなで話して元気になってもらえるサロン、     吉田先生は子育てするママに焦点を当てたサロン、中島先生のサロンは思い切って講座形式にしたところとても好評であった。     現在はキャンセル待ちが出るほど非常に需要があり、参加した皆さんからももっと勉強がしたいという感想が多いので、     易しい心理学が学べる講座のようなものに移行したらどうかと考えている。     サロンもずっと同じだと飽きられて、こちらとしても運営していて壁にぶつかってしまうと思うので、常に時代をとらえ、     先生の個性を活かしながら、皆さんに喜んでもらえるものにしていきたい。 【委員A】中島先生のサロンの参加者に世代の偏りはあるか。どの世代にはまっているのか。 【委員I】世代の偏りはあまりないが、ほとんどが女性。若い方から60代、70代くらいまでの幅広い世代の参加がある。 【委員A】同じ方々が参加しているのか。 【委員I】リピーターは、集計はしていないが半分くらいだと思う。どのサロンにも毎回出ている方もいれば、中島先生の心理学を勉強したくて     参加するという方もいるし、今回が初めてという方もいる。 【委員B】幅広い方々に受け入れられる内容という事か。 【委員I】皆さんがテーマや内容に惹きつけられるのは、自分にも思い当たるところがあるからだと思う。あとはどうやって情報を得て集まって来るのか、     どんなキャッチにひきつけられているのかは気になっている。 【委員B】何から情報を得ているか、終了後はアンケートを取るのか。 【委員I】アンケートは取っており、結果、チラシや市報を見て参加される方が多い。 【委員A】子育て講座などで複数回の講座にして、最終的に自主企画につながるようなものが、私自身の子どもが小さいころにあったが、     そういう形はセンターの事業でもあるのか。ずっと支援するというよりは、その中でコミュニティができてメンバーを募って自主的に何かをする     ということが必要。テーマがテーマなので、難しいかもしれないがそういう構想もあるのか。 【委員I】サロンの中で友達を作っていただくことは目的にしているが、そこから先に発展というところまでは行けていない。 【委員H】いろいろなところで啓発活動をしていることわかったが、活動している場所の認知度がどのくらい高いのか。     例えばセンターの中での展示は、中に入らないと見られない。すぐにできるかは別として、もっと外に向かってやってもいいのではないか。     たとえばライトアップなどは調布駅前だけでなく、調布の中で2番目に乗降客の多い仙川駅でも実施するとか。仙川は女子大や女子高もあるので     女性に向けての普及ということであれば効果的だと思う。 【事務局】展示やパープルリボンプロジェクトは、ここ何年かは文化会館たづくりなど人通りが多いところで実施している。さらに今年度は市内の事業者に     キャンペーンの参加を呼びかけ、従業員の方はもちろん市民の方の目に触れるところで始めた。仙川駅やいろいろなところで、というご意見を     いただいたが、来年度に向けてさらに周知ができる場所や方法については検討していきたい。   (2) 令和元年度男女共同参画推進センター事業予定について ◆今後の事業予定について事務局から説明。 【委員D】1点目は、デートDVの出前講座について。市内の中学校で実施となっているが、高校で実施する予定はないのか。     2点目は、グループ相談に連続して参加されている方が自主グループを作っていく流れは、個人の問題ではなくて、もっと他の人と共有できる     問題なんだと捉えていくから可能になっていくと思う。心や体の問題というのは個人の問題になりがちだが、個人の問題を社会に返していくという     プロセスも必要だと思っている。11月以降の事業の中でというより来年度以降だと思うが、現在の3人の担当講師で可能なのか。 【事務局】まずデートDV出前講座について、この講座は弁護士会の教育プログラムの1つを利用して行っている。それが中学3年生対象なので、     まずは中学校から実施している。また、講師の弁護士からも早い段階で実施した方が良い、本当は中学校でも遅く海外では小学校からやっている     ものなので検討してほしい、というお話をいただいている。ただ学校側は受験が終わった後の実施を希望し、現在は中学3年生対象としている。      次にほっとサロンしぇいくはんずは、今は個人に焦点をあてて実施している。今後は、来年度以降の企画や講師がこの3名で     適切なのかという点も含めて検討していきたい。 【委員D】心理的なケアはどちらかといえば内に向かうものなので、外に向かうような取り組みが必要だと思う。お話を聞きながら自分が落ち着いたり     自分の中で整理できたりというのは大事だが、ああすっきりしたで終わってしまっては男女共同参画推進にはならないのでは。自分と同じようなことを     抱えている人はほかにもいるというところからつながっていくべきだと思うし、そのための工夫は必要。 【委員I】考えないといけないところだとは思うが、現状では難しい。いろいろと教えていただきながら発展につなげていきたい。 【委員D】私は以前ここのコーディネーターをしていて、講師の3人を知っている。この3人が悪いという意味ではなくて、外に向かっていくために     3人に加えて何かひと工夫が必要なのでは。      具体的な案があるわけではないが、自分の精神的、心理的な問題をもう少し広げて見せてくれるような人がプラスアルファでいると良い。 【委員B】ちなみに多摩市で、こういうものに参加している人が実際に次の企画を考えるということをやっている。 【委員D】一つの方法ではあると思うが、外側に出していくことで自分の抱えている問題を人と共有できるようになる。とても難しいことではあるが。 【委員B】サポステの利用者でもそういう方がいる。問題を抱えていた方が参加することで元気になり、今度は自分の過去の経験を役立てたいと活動している。 【委員F】自分も子育てのブログを書いていたことがあるが、多くのアクセスがあり、イベントを開催した際もたくさんの方に参加していただいた。      外に向けて発信していくというのは可能だと思う。 【委員G】事業に関して、女性に特化したものが多いと感じる。男性向けのものも集客は難しいが今後の展開として必要。男女共同参画や家庭内暴力というところで、     男性側の協力も必要になるので、男性だけが難しければ夫婦で参加できるようなものなどを取り入れていくと良い。 【事務局】今実施している事業では一部男性が参加できるものもあるが、女性向けが多いのが実際のところ。男性向けのニーズがあるのは承知しているが、     夫婦あるいは男性対象であれば男女センター以外の例えば公民館やいろいろなところで催されているので、こちらではある程度女性に特化したものになっている。     特に相談などはDV被害者の方もいるのでなかなか男性を入れるというのは難しい。ただ、男性はどこに相談したらいいのかというお話をいただくこともあって、     その際は東京都のウィメンズプラザの男性向けの相談窓口を案内しているが、時間も限られている。特にデートDVなど若年層の暴力では、     男性の被害者もかなり多いことが統計でも出ているので、男女共同参画推進センターとして男性をどのように取り込んでいくのか課題だと認識している。 【委員長】今事務局から発言があったように女性センターではなく、男女センターと銘打っているところで、企画の中で男性のニーズを     どんな形で取り入れられるか検討していきたい。   (3) 女性活躍推進事業(わがまち調布の輝き女性)について ◆わがまち調布の輝き女性について事務局から報告。インターンシップの大学生による取材内容のスライドを上映。 【委員C】今回の取材の質問事項は誰が考えたのか。インターンシップ生だけで考えたのか。 【事務局】質問内容は大学生が考えた。失礼な質問がないように事前に確認はしている。基本的に大学生が事前に考えたものと会話の流れの中で出たものである。 【委員C】初々しさがあって彼らの目線が面白い。前回は市報やホームページで見て形になっているというか、整った感じになっている。今回の起業家の女性は、     産業労働支援センターで知っている方だけに、この方の特徴や面白さにたどり着いていないようでもったいないと感じた。 【委員長】ご紹介するからにはその方のいいところを最大限お伝えできれは一番良いが、今回の質問のやりとりの中では最大限表現されていなかった。      もう少し何か工夫があればよかったと思う。 【委員C】プロのインタビュアーでないと引き出すのは難しいかもしれないが、すごく面白い、持っているものが素晴らしい方なので。 【委員D】日頃大学生と触れ合っている身としては、このようにスライドを最終的にきちんとまとめられる、学生はすごいと感じた。率直な感想として、     学生らしさを感じつつも産業労働支援センターの宣伝をしているような、調布市に気を遣ったように見えるところもあり、やはりインターンシップの立場で     大学生が業務をこなした感じがする。 【委員A】誰に向けた発信かというのが去年から何度か出ているが、調布市にこういう素敵な人がいるで終わりではもったいない。大学生に見てほしければ     学生目線をもう少し入れてもいいだろうし、一回離職した人たちにこんな働き方をしている人がいるというのを見せた方がいいのか、調布はこういう人たちが     活躍できるところだという点を色濃く出した方がいいのか・・・ふんわり終わってしまってはもったいない。ようやく探し当てたホームページを見て     そこから何を感じ取れたら良いのか。学生がやることの良し悪しでなく、もうちょっとターゲットを絞る、あるいは行政として全方位的にするのか、     どういう人を紹介できたらいいのかと考えている。 【委員長】どこに向けて発信するのかという点は課題。また取材対象の選定についても事務局では苦慮している。委員の皆様からも、こういったところに     こういう方がいてこんな形で紹介したら良いというアイディアがあればぜひ事務局にお寄せいただきたい。 【事務局】次回については社会福祉事業団の女性をご紹介いただいているが、その他には自薦他薦を問わず応募されている方はいない状態。      具体的ではなくても職種やこういう方というアイディアがあれば是非いただきたい。      先ほど取材や原稿作成をインターンシップ生が行うことについてご意見をいただいたが、インターンシップ生にお願いするメリットとして     時間がかなりとれることがある。今年度だと、インターンシップ生は丸5日間センターで活動し、その間に取材の意図の説明や取材、成果物の作成を行い、     時間的には余裕があった。昨年度はインターンシップではない大学生にお願いしたが、そうすると事前に1回打ち合わせがあった程度、     2回目の山内農園の時はメールでのやり取りのみというところで、そもそも主旨を理解したうえでインタビューに臨んでいただくのは難しかった。      今年度は時間をとってじっくり取り組めたというところで、市に忖度した内容と感じられるかもしれないが、クオリティも高く、     大学生の理解も深まったというメリットは感じている。 【委員E】やはりコンセプトとターゲットが明確になっていないまま、インターンシップの大学生に取材をさせてしまうことがいかがかと思う。      わがまち調布の輝き女性に出演された方はその後どうなったのか、市報に出た効果として評判が良くなったとか、インタビューされた側の     モチベーションが上がったとか、それをご覧になった方が私にもこういったことができるかもしれないと感じるところまでつながると、     この取り組み自体がもっと良くなる。まずコンセプトが漠然としているので、候補者がいれば紹介してくださいという状況になっているのではないか。      コンセプトが明確になれば、「そういうコンセプトだったらこの人がいるよ」となる。 【事務局】コンセプトとターゲットについては今後もご意見をいただきたい。取材を受けた方のその後がフォローできていないので、今後の取材に活かしていきたい。 【委員D】中学生や高校生にとって、いろいろな働き方を見るのは楽しいだろうと思う。働き方の将来の選択肢として、     デートDV出前講座などで配布するというアイディアもある。 【委員B】職業図鑑のようにキャリア教育の一種として、子どもたちをターゲットとするとはまりやすいと思う。 【委員A】男女センターや産業労働支援センターの存在など、調布市にはこんなのがあるという間口の一つになってもおもしろいのでは。      どのように間口を広げていくかというのがあると思うが、若い層への発信もできるので、やはり何を一番の目的にするかが定まると良い。 【委員B】キャリア教育や、子どもたちに向けてということを目的とするのであれば、例えば広報をやりたい学生に企画から考えてもらうようにすると     作る側の学生のモチベーションも違ってくる。広告代理店を目指している学生たちに作ってもらうなどの方法もあると思う。 【委員E】当然背景には親御さんがいるわけで、そこから男女共同参画推進センターの認知を上げいくことはひとつの手段だと思う。 【委員F】目的やターゲット層が決まってくるといろいろな意見が出てきて良い形になってくると思うが、輝いている女性を紹介しようということありきで     漠然と動いてきてしまっているので、繰り返し同じ議論を続けてしまわざるを得ないのだと思う。 【委員I】当初はとりあえず4回やってみて、続けるのであれば委員会の時に皆さんのご意見を反映し、少し違ったものにしていこうとなっていたと思う。 【事務局】輝き女性の事業は女性活躍推進法に基づくもので、働いていない女性にも働いてもらいたいという国の意向を踏まえてやっているものではあるが、     そこに調布でやる面やどうPRしていくかという点でターゲットが定まりにくいというのは実際感じている。そこについても次回以降、またご意見を頂戴できればと思う。 【委員長】今後はターゲットや目的という観点からも、輝き女性の事業について検討していきたい。      本日の議事については以上となります。貴重な御意見をありがとうございました。 ◆次回委員会について    第3回運営委員会は来年2月頃を予定。日時については改めて調整を行う。