令和2年度第3回調布市男女共同参画推進センター運営委員会議事録(要旨) 日 時 令和3年3月22日(月)午後6時30分から8時まで 場 所 市民プラザあくろすホール 出席者 (敬称略)9人     池田委員,石井委員,老川委員,大槻委員,金子委員,神永委員,堀委員,     山田委員,田中委員 欠席者 (敬称略)2人     中野委員,鈴木委員 事務局 男女共同参画推進課 井上(裕),儘田 傍聴者 0人 1 議事 (1)  令和2年度男女共同参画推進センター事業報告及び令和3年度事業予定について  ◆事務局より,前回の委員会以降に実施した事業及び来年度実施予定の事業を報告  委員長 事務局からの報告について御質問,御意見をいただきたい。  C委員 何点か伺いたいことがある。      一点目,昨年11月に行われた男女共同参画意識調査について,現在は最終段階に入っているかと思う。概要ベースで構わないので,現段階でわかっていることを教えていただきたい。      二点目,今年度及び来年度の両年度にかかる「わたしの本音・アナタのホンネ」について,とても興味深くどんな分析結果が出るのか楽しみにしているのだが,市民から集まった声の活用について伺いたい。一つは,分析しまとめた内容は,最終的に誰かに向けて提言などをするのだろうか。提言する場合,市民一人一人に向けたメッセージとなるのか,また,分析結果を踏まえて行政的な支援に反映させるのか,どのような活用方法を考えているのだろうか。      二つ目は,集まった声は著作権的にどうなるのだろうか。 扱いによっては貴重な市民の声が死蔵されてしまうのではないかと危惧し ている。有効的に活用していただきたい。  事務局 一点目の次期男女共同参画推進プランに向けた調査についてだが,委員の皆 さま御存じのとおり確定したことではないが,今のところ分かっている範囲でお伝えすると,やはり家事・育児・介護などに関して男女の意識の差というのがかなり依然として大きく,また年代別に見ても年代が上がるにつれて意識の差が大きいことが顕著に見られた。 また,男女共同参画推進センターの知名度についても女性に比べて男性のほうがかなり低いという結果が得られたと聞いている。 二点目の「わたしの本音・アナタのホンネ」については,男女共同参画推進フォーラムの実行委員会で検討している企画のため,今後色々と検討していく段階ではあるのだが,今のところ意見が出ている範囲でお伝えすると,まとめた結果を提言や行政に還元するよりは基調講演に来ていただいた方へのメッセージという形で活用する予定でいる。なお,著作権については市に帰属するものとなるが,今後の活用方法いわゆるフォーラムでの講演会が終了した後どうするかについては,今後の実行委員会で検討がされると考えている。  C委員 リクエストとなるが,「わたしの本音・アナタのホンネ」について,難しいとは思うが行政で提言を行うというところまで出来ると良いのではないかと思う。または,センターから庁内全体に向けて提言をするなど,是非結果を改善改革につなげていただければと思う。  委員長 男女共同参画推進フォーラムの終了後,記録は残すのだろうか。  事務局 毎年フォーラムについては記録集を作成しており,今年度も同様に作成予定である。詳細については今後実行委員会で詰めていくこととなる。  委員長 ただ記録を残すのではなく,来年度以降も活用できるようにしていただければと思う。  F委員 来年度は男女共同参画推進プランの策定年度となるので,「わたしの本音・アナタのホンネ」から得られた結果を何らかの形で反映していきたいと思う。      また,事務局から男女共同参画意識調査の概略の説明があったが,補足すると暴力の種類についても男女間で意識差がみられた。具体的に,暴言や無視する行為について男性は暴力と感じていない方が多い一方で,女性は暴力と認識している方が多いなど,性別でギャップが見られたこと。      また,今回新たに調査項目に加えた性の多様性について,年代によって受け止めの差が随分とみられた。女性は社会的に弱い立場でいることが長かったためか受容する方が多い一方で,男性のとりわけ60代70代と年代が上がるにつれ受け止めきれない方が多くいることが結果に表れていた。      今月中には結果が確定し公表となるので,次回の委員会にて委員の皆さまにも調査結果を配布いたしたい。  A委員 男女共同参画意識調査について,調査対象が無作為抽出した市民3,000人に依頼したとのことだが,回答数はどのくらいあったのだろうか。      また,「私の本音・アナタのホンネ」について,既に募集を始めているとのことだが,現時点で声はどのくらい集まっているのだろうか。 事務局 調査の回答率について,市民調査については約47%で1,500人弱の市民から回答をいただいている。      「わたしの本音・アナタのホンネ」については,市報3月20日号に掲載して本日(令和3年3月22日)から募集としているが,実際にはもう少し早い段階から募集を開始しており,本日時点でTwitterには数件,当センターがある市民プラザあくろすのロビーに設置したボックスには10件ほど集まっている。  A委員 1,500人弱の市民から回答を集めるのは大変だったかと思う。現在,市民活動支援センターで同じく調査を実施しているため参考になった。      分析も事務局が行っているのだろうか。  事務局 分析はコンサルタント会社に委託をしている。ただ,結果まで全て委託というわけではなく,協力しながら内容を見て分析を進めているところである。  B委員 今年度実施していた心理カウンセラーの中島由子先生の講座について,土日や平日夜間の時間帯を希望する声が多く,来年度は指定管理者の自主事業で行う予定と伺った。しかし,来年度の事業として,センターは男性を対象とした講座・講演会の開催を検討しているとのことだが,男性にとって需要のある開催時間も同じく土日や平日夜間かと思うが。      土日・平日夜間に開催する場合には指定管理者に任せるしかないのだろうか。 F委員 土日・夜間に職員が事業を実施することが困難なわけではない。     中島先生の講座については大変好評をいただいており,2〜4回以上参加できている方もいれば人数制限の関係上一度も参加できていない方もいる。そこで,平準化を図るという点で参加希望者には自費で費用を負担していただき,深堀した学びをしていただけるので指定管理者に引き継げたらと考えているところである。 B委員 現段階では,ヘビーユーザー向けの講座を予定しているということだろうか。 F委員 はい。あくまで計画の段階であるため,引き続き中島先生と指定管理者との調整のなかで対応していく予定である。 B委員 来年度は男性を対象とした講座・講演会を予定しているということで,土日・夜間区分の実施を検討されているのか伺いたい。 F委員 基本的には土日・夜間での実施を検討していきたいと考えている。 G委員 「わたしの本音・アナタのホンネ」について,用紙に書く場合は無記名での投稿が可能だが,Twitterの場合知り合いのアカウントに見られてしまう可能性があり,投稿を懸念してしまう方もいるのではないかと思う。そのため,インターネットでの投稿方法として,個人が特定されない別の方法を検討していただければと思う。 事務局 LINEでの投稿を検討していたのだが,利用者の個人情報漏洩を受け実施は難しいと考えている。匿名性を担保して投稿ができる方法については,今後調査し検討してまいりたい。 D委員 来年度の予定について,今までより幅が広がっているのが見受けられ,新しい対象者に向けて発信できるのではないかと考えている。最近耳にすることの多いひとり親や,LGBTの方を対象とした事業を少しずつ増やしていけたらいいのではないかと思う。 E委員 「わたしの本音・アナタのホンネ」で集まった市民の声がどのように今後活かされていくのか楽しみである。     男性を対象とした講座・講演会について,現段階どのような内容を考えているのか教えていただきたい。 F委員 男女共同参画推進センターとして,様々な理由から生きづらさを感じている男性が思いや本音を吐露できる機会を提供できればと考えている。男性については,センターに来ていただくこと自体ハードルが高く,ましてや本音を吐露していただくのはさらに難しいことだと考えている。そのため,まずは講座や講演会に参加することでセンターになじんでいただき,いずれはここを活動の場として利用していただく,というように二重三重に仕掛けを組んでいきたい。男女共同参画を前面に出すのではなく,男性向けのお料理教室など敷居の低い事業を通してセンターとの関わりを深めていただけたらと考えている。 H委員 来年度フォーラムのホームページに携わっているところだが,現時点は今までのやり方とこれからのやり方との境目の時期だと感じている。広報ツールとしてチラシ・ポスターといった紙媒体に集約していたのを、Twitterや ウェブサイトなどのネット媒体に移行することを模索している段階である。来年度1年間でどのくらいの集客があるかで,2年目3年目とデジタル的な分析を持ちながら携わっていきたいと考えている。     男性を対象とした講座・講演会には大変興味を持っている。男性はSNSを多用してコミュニティを作っていく方が多いと感じており,SNSでの対談内容が雑誌に掲載されていることもある。同じ趣味や話題を持った方々が集まったSNSから多様な方向に発展するのは男性特有だと思うので,コミュニティづくりで悩んでいる方々に向けた事業ができたら良いのではないだろうか。 C委員 「わたしの本音・アナタのホンネ」について,フォーラムだけでなく今後のプランに活かせる可能性があるということであれば,尚更たくさんの市民の方の声を集めることが大事だと感じている。既に検討済のところもあると思うが,実施期間が令和3年3月から6月までと長いため,途中だらけてしまう可能性が大いに高い。そのため,例えば市報に特集を組んでもらうなど,こんな声が集まっているなどの途中経過を示すことで声を投稿することのハードルを下げるなどの工夫があると良いのではないだろうか。期間が長いわりに盛り上がりに欠けてしまったとはならないようにしていただきたい。 委員長 募集の途中で刺激があると声も集まりやすいかと思う。 (2)  女性活躍推進事業について  ◆事務局より,令和2年度に実施した「わがまち調布の輝き女性(びと)」の取材を報告。内容は以下のとおり。   ・調布市深大寺南町に本社を置き,造園建設業を営む株式会社緑興で働く女性2名(20代・40代)及び事業部長を取材。   ・取材時間は1時間。  ◆令和3年度の取材予定者について,推薦をいただいたD委員より説明。  委員長 事務局からの報告,またD委員より説明のあった令和3年度取材予定者について,御意見をいただきたい。  B委員 取材内容について年齢を気にせず読み進めていたところ,取材対象者の御子息が中学生と高校生とあり,改めて年齢を確認したところ40代と分かり,庭の手入れが好きだからとはいえ,未経験かつこの年代で造園建設業に挑戦するのは凄いことだと思う。よって,取材対象者の年齢を最初に明示できると,同じ年代の方に向けて挑戦できることを感じていただけるのではないかと思う。  事務局 取材対象者について,年代が分からないと想像で読み進めてしまうと思うので,広報を作成する際には最初に明示する。  A委員 前回の委員会にて,事務局からのハローワークのマザーズコーナーを紹介するという提案に対して引き続き人を紹介してほしいと意見を申したとおり,紹介する「人」の良さを取材で引き出し紹介していただきたい。      「わがまち調布の輝き女性」は取材内容が市報やホームページ等で行政からの紹介として公開されるため,紹介される企業側にとっては広報という面でメリットが大きい。今回の取材内容を見ても,企業が女性にとっても働きやすい環境を整備しているということは感じるのだが,取材対象者についてもっと知りたいという気持ちが湧く。「わがまち調布の輝き女性」は会社紹介が目的ではないので,取材対象者が普段どんな1日を過ごしており自分の中で働くということをどのように位置づけているかなど,人物像が明らかになるような取材・紹介ができたらと思う。取材内容資料を見るとただの企業紹介という印象を受けるため,人に焦点を当てた紹介ができると良い。 D委員に紹介いただいた来年度取材予定者は,人に焦点を当てた紹介ができるイメージが湧いた。  事務局 取材の中で,男性が多い職場で働くうえで心掛けていることやコツについて,取材対象者なりの回答をいただきたかったのだが,「会社の中では〜」という回答しか得られなかったことについては力量不足であったと反省している。  A委員 取材は対象者が働く会社で実施したのだろうか。  事務局 はい。  A委員 職場で取材を受けたら,やはり職場の良さを言ってしまうと思う。  事務局 次回の取材からは取材場所を見直すこととし,今回の取材については取材対象者に焦点を当てた紹介記事の作成に取り組んでいく。  委員長 広報では取材対象者に焦点をあてたものを作成していただきたい。  C委員 そもそもインタビューとは専門的なスキルが必要な行為である。しかし,だからと言いプロを雇って行うのは難しいことであるため,一定の見識やコミュニケーションスキルを持ったインタビュアーが行うこととなるかと思う。その場合,1回の取材ですべて引き出すのには無理があると考える。      また,このような取材は記事にまとめ紹介し一度きりで終わってしまうのが一般的であるが,例えば1回取材記事を公開し読者から取材対象者についての質問を募り,2回3回と回数を重ねてより詳細な内容を紹介していくのはいかがだろうか。広報としては,1回目は市報に掲載し2回目以降はSNSに掲載するなど,柔軟に対応していただけたらと思う。  委員長 紹介記事は市報にも掲載されるかとは思うが,ホームページにも掲載されるのだろうか。  事務局 市報については4月5日号に掲載,市及びセンターのホームページについては市報発行日の4月5日の午前0時に掲載を予定している。  委員長 C委員の意見を活用していただき,市民の声を取材に反映していただけたらと思う。  C委員 来年度の取材予定者は動画での出演は可能なのだろうか。  D委員 動画での出演については許可をいただいている。  C委員 お客さんがいる中で仕事をしている様子の映像が一つあるだけでも物語が見えてくるのではないかと思う。  D委員 お客さんを映すだけでなく,仲間や地域の方と一緒に活動している様子を映すことができたら,調布を舞台とした動画が作成できるのではないかと考える。また,現在の働き方に行きつくまでの経緯や調布に行きつくまでの背景を取材できたら,"輝き女性"としての紹介に加えて"調布で働く"ことも紹介できるのではないかと思う。  H委員 動画での撮影と取材は同時に行っているのだろうか。  事務局 今回の取材については,動画での出演を断られたため音声のみ録音した。      動画撮影と取材をどう行うかについては今後検討していきたい課題である。  H委員 1回の取材で具体的内容にまとめるのはとても大変なことだと思う。今回の場合は,人事担当者も同席したということで,取材対象者の内容が少なくなってしまったように感じている。 取材後に聞きたかったことが出てくることもあるので,聞きたい内容をドキュメントにまとめ個々に答えてもらうことで会社では話せない本音を聞き取るのも良いかと思う。 動画への出演が難しいということであれば,写真を使用して取材内容はテロップを入れるなどで代替は可能かと思う。 また,動画について,1年間のうちに取材した「わがまち調布の輝き女性」の取材対象者を集めてお互いに質問をする動画を配信してみたら面白いと思う。スピンオフとしてあげるのではなく,1年間の振返りとしてあげても良いかと思う。  事務局 今回1時間で3人の方を取材することの難しさを深く感じたことからも,1回の取材で終わりとするのではなく2回3回と継続して行うことで関係も築かれ,より踏み込んだ内容を引き出せるのではないかと思う。      また,過去の取材対象者を集めて互いに質問をすることについては,それぞれ違う業界で働いているからこその新鮮で新たな角度からの質問もできるため,前向きに検討してまいりたい。  A委員 "輝き女性"について,何をもって輝いていると定義するのかは検討が必要かと思う。      起業家や自分で道を開いて進んでいる方は輝いているイメージが湧きやすいが,そういった方の本を読んで実際参考になるかというと遠い話に感じてしまう。輝き女性として素晴らしい方を取り上げる一方で,なるべく身近に感じさせる工夫が必要であると感じる。「凄い人がいるのだな」で終わってしまうのではなく,どうすれば近づけるのかといったアプローチを提示できれば良い。      誰が見ても輝いている女性とするのか,身近に感じられるが輝いている女性とするのか。視点を変えることによって様々な輝き方があり,身近に感じられる何かがあることで読者のモチベーションにもつながると考える。その点検討をお願いしたい。  G委員 過去の取材対象者を俯瞰して見てみると,やりたいことを仕事に実現してきた方々だと感じる。今回の取材対象者について,なぜこの仕事に辿り着いたのか,魅力を感じてどう動いたら就職できたのかということを含めることができたら,興味から仕事につながるまでの経緯を伝えられると思う。      毎回の取材時に共通した質問ができたらまた面白いと思う。  E委員 1回で終わらずに市民からの声を募集し取材に反映するのは今までになかったことなので,充実した内容になるのではないかと思う。      取材予定者について,働き方の入口が調布であったら誰もが身近に感じられるのではないかと考えており,調布で見つけた小さなきっかけから始められるということを伝えたらなお良いと思った。  事務局 過去の紹介では,現在の仕事を始めるに至った経緯や背景が埋もれてしまっていたため,身近に感じられる部分を前面に出すことで誰が見ても輝いていると感じられるよう取り組んでまいりたい。  委員長 事務局においては,本日の議事であがった各委員の意見を今後の事業に反映していただきたい。 (議事は以上) 2 事務連絡   令和3年度第1回男女共同参画推進センター運営委員会は令和3年5〜6月頃を予定。日時については改めて調整を行う。