人権について考える講演会「時代や社会に無関係な事件など存在しない～東電ＯＬ・婚活詐欺事件が映し出すもの」

活動レポート

★私はたぶん婚活詐欺事件被告と同じ年齢だと思いますが，小さいころから母が兄には家事をさせず，私にばかり強要するのに反発し，男女同権だと強く思っていました。ところが，恋人ができると家庭的と思われたくて料理を作ってみたり，結婚して子どもを授かると嫁の役割に自らからめとられてみたり。無意識のすりこみは恐ろしいと感じていました。ジェンダーに惑わされず，男も女もその人らしく人間関係を築けたらもっといい社会になると思います。そのためには北原さんの「大人の女性がはっきり自分の意見を述べること」を，私も自分のできる範囲でしていきたいと思いました。
★目からウロコの話でした。男女平等は画餅でしかない。男性にも生きづらい世　の中ですが，それ以上の抑圧を女性が受けている現実があるということは，社会の闇を見るようです。このことを男性はほとんど理解していないでしょう。テレビのワイドショーなどで報道される上辺のことしか知らない自分への反省にもなりました。
★社会のあたり前は決してあたり前ではない。個人的に「私」として感じた違和感をとっかかりにして北原さんの言われたような「嘘」や「偏り」，「とりつくろい」に敏感になり，男も女もすべての人が生きやすいと思える社会に，まずは「私」から近づいていきたいと感じました。
★事件や人間のすることは，表面に表れていることだけで判断されるものではないと思った。
★予想以上に面白かった。今まであまり気にしなった裁判官はじめ司法関係が男性中心であること，男性が女性を保守的な考えで裁く問題点も見えた。今後も人権についてよく見ていこうと思います。
★自由にものを考え，語ることを手離さないとおっしゃったことが心に残りました。面白おかしく報道されているのを読んでいて私も色眼鏡で見ていたところもあると気づかされました。まじめに考える機会をもらえてよかったです。
★「家事や介護というキーワードにひっかかる男性」「家事や介護をアピールして結婚相手を手に入れようとする女性」。これらの人たちは，婚活事件の加害者，被害者とされる人たちと何が違うんだろうという話がとても印象に残りました。裁判官や検察官は，その辺に気づいていないんだろうなあと思いました。結婚に世話役を求める男，生活保障（金）を求める女という構造は今でも強く残っている，むしろ主流なんだなあと思います。しかも無自覚，残念！！